復活祭蜂起
ふっかつさいほうき
Easter Rising
ダブリン反乱ともいう。アイルランドの首都ダブリンにおいて,1916年4月 24日,復活祭週間の月曜日に起った反イギリス,独立のための武装蜂起。イギリスからの独立を目指す非合法のアイルランド共和国同盟は,第1次世界大戦勃発直後の好機をとらえて武装蜂起を計画。イギリスの後方攪乱を策しているドイツに援助を求め,16年の復活祭の日曜日 (4.23.) に敢行しようとしたが,共和国同盟への武器を輸送していたドイツの軍艦が沈没したため,予定より1日遅れの月曜日に蜂起した。革命軍総司令官 P.ピアースの指導のもとにシン・フェーン党の義勇軍や J.コノリーらの労働組合系の市民軍が提携し,ダブリンの中央郵便局その他の要所を占拠し,仮政府を樹立。共和国独立宣言を発表。しかしその週の土曜日には圧倒的な兵力を擁するイギリス軍に鎮圧され,指導者の多くは処刑された。しかし,これを機にアイルランドではシン・フェーン党に対する一般民衆の支持が著しく増大し,のちの独立につながった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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