コノリー(読み)このりー(英語表記)Cyril Vernon Connolly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コノリー」の意味・わかりやすい解説

コノリー
Connolly, Maureen Catherine

[生]1934.9.17. カリフォルニアサンディエゴ
[没]1969.6.21. テキサス,ダラス
アメリカ合衆国のテニス選手。愛称は Little Mo。10歳でテニスを始め,1949年史上最年少で全米ジュニア選手権大会で優勝。1951年全米選手権大会(→全米オープンテニス選手権大会)の女子シングルスで初優勝し,1952年に 2連覇を果たす。さらに,ウィンブルドン選手権大会を初勝利で飾り,1953年には全豪選手権大会(→全豪オープン),全仏選手権大会(→全仏オープン),ウィンブルドン選手権,全米選手権を制覇して,女子テニス史上初の年間グランドスラム(四大大会制覇)を達成した。1954年に全仏選手権 2連覇,ウィンブルドン選手権 3連覇を成し遂げたが,落馬による負傷のため引退を余儀なくされた。強力なドライブポーカーフェースで相手を威圧した。1968年国際テニス殿堂入り。

コノリー
Connolly, Cyril (Vernon)

[生]1903.9.10. コベントリー
[没]1974.11.26. ロンドン
イギリスの批評家。オックスフォード大学に学ぶ。『ニュー・ステーツマン』『オブザーバー』『サンデー・タイムズ』など代表的な新聞雑誌に書評などを定期的に寄稿。 1939年,詩人スペンダーとともに文芸誌『ホライズン』 Horizonを創刊,50年の廃刊まで編集にあたった。評論集に『嘱望の敵』 Enemies of Promise (1938) ,『不安な墓場』 The Unquiet Grave (44) ,『思想と場所』 Ideas and Places (53) ,小説に『岩穴』 The Rock Pool (36) がある。

コノリー
Connolly, James

[生]1868.6.5. イギリス,エディンバラ
[没]1916.5.12. アイルランドダブリン
アイルランド独立運動指導者。ジェームズ・ラーキンらと労働運動を行なってアイルランドに社会主義思想をもたらした。第1次世界大戦勃発後は武装蜂起主張復活祭蜂起(1916)後,ダブリンで処刑された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コノリー」の意味・わかりやすい解説

コノリー
このりー
Cyril Vernon Connolly
(1903―1974)

イギリスの批評家。オックスフォード大学出身。1939~50年、月刊文芸誌『ホライゾン』を編集発行し、汎(はん)ヨーロッパ的視野と高踏的嗜好(しこう)を特色とした。作品は評論集『嘱望の敵』(1938)、『呪(のろ)われた遊戯場』(1945)、パリヌールスの偽名で戦時下の思索をつづった『不安な墓場』(1944)、紀行文、作家論集『性急な確信』(1963)、『夕暮の柱廊』(1973)、書簡集『ロマン的友情』(1975)など。

[土岐恒二]

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