微惑星(読み)ビワクセイ

デジタル大辞泉 「微惑星」の意味・読み・例文・類語

び‐わくせい【微惑星】

太陽系のような惑星系形成の初期段階にある原始惑星系円盤の中で作られる小天体。直径10キロメートル程度。円盤内側には岩石金属などの固体粒子が多く、外側には氷を含むものが多い。これらの小天体が衝突合体を繰り返すことで原始惑星惑星に進化すると推測される。また、太陽系で見られる彗星は、惑星形成に寄与せずにそのまま残った微惑星であると考えられている。

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最新 地学事典 「微惑星」の解説

びわくせい
微惑星

planetesimal

惑星形成の過程において,マイクロメートル程度の大きさであった塵が,数キロメートル程度の大きさにまで成長したもの。付着成長による塵の成長過程において,微惑星程度よりも大きくなると,粒子間に働く万有引力の効果が重要になる。原始惑星系円盤や系外惑星系の観測によって微惑星の情報を得ることは困難であり,微惑星の形成シナリオは,惑星形成過程における大きな問題の一つである。原始惑星系円盤のガス成分による力学的効果の影響,塵や氷成分の物性などを考慮した,首尾一貫したシナリオの構築が課題となっている。

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世界大百科事典(旧版)内の微惑星の言及

【地球】より

…これらの粒子は相互に衝突して付着しながら成長し,星雲の赤道面に沈殿して固体の薄い円盤層をつくった。この円盤層の密度が上昇し,ある限界値以上になると,この固体層は分裂して微惑星と呼ばれる大きさの破片になる。この微惑星が相互に衝突,合体成長を経て,最終的には地球など9個の惑星のもとになる原始惑星が形成された。…

※「微惑星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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