徯后坂(読み)きみまちざか

改訂新版 世界大百科事典 「徯后坂」の意味・わかりやすい解説

徯后坂 (きみまちざか)

秋田県北部,能代市東端の景勝地。かつての山本・北秋田郡境沿いに,北東~南西にくさび状にのびた,新第三系泥岩・凝灰岩山地末端で,最高点253m。切り立った数十mの断崖に,奇岩怪石の散在する芝生前庭が配された奇勝頂上からは,米代川,藤琴川,阿仁川,二ッ井盆地を眼下にし,風致保護林指定の七座(ななくら)山(287m)や七座天神を眺める佳景が展開する。名称は明治天皇東北巡幸時に,皇后からの便りをここで受けたことに由来するという。藤琴川上流の藤里峡とともにきみまち坂藤里峡県立自然公園に指定されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android