徳善村(読み)とくぜむら

日本歴史地名大系 「徳善村」の解説

徳善村
とくぜむら

[現在地名]香我美町徳王子とくおうじ

岸本きしもと村の北にあり月見つきみ山系に沿う。王子おうじ村の東にあたる。「土佐州郡志」は「去高知東五里余、東北有山、西南有田畝、縦六町余横五町余」と記す。天正一五年(一五八七)大忍庄地検帳に村名がみえ、総検地面積四二町六反余。屋敷数五八、うち居屋敷二九。公文久太郎ほか八四名の給地三三町余、扣・抱・持地七町八反余、寺領六反余。社寺は八幡社・大将軍社、安養あんによう寺・定福じようふく寺、職人として砥師・番匠・土器師がみえる。

元禄地払帳では総地高三五五石余、うち本田高三二九石余、新田高二五石余。本田は安藤藤十郎ほか六名の知行地。新田は貢物地二〇石余、柴田左門知行一石五斗余、樫谷庄之介領知三石。明治三年(一八七〇)の郷村高帳では王子村と合せて新田高四二九石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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