徳欽(読み)とくきん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「徳欽」の意味・わかりやすい解説

徳欽
とくきん / デチェン

中国、雲南(うんなん)省北西端の県。常住人口6万6589(2010)。チベット自治区との境界付近に位置し、迪慶(デチェン)チベット族(蔵(ツァン)族)自治州に所属する。大理(だいり)からシャングリラ(旧、中甸(ちゅうでん))を経てチベットに通じる滇蔵(てんぞう)公路に沿う。付近で生産される青稞(チンコー)(ハダカエンバク)、トウモロコシ、小麦、家畜および漢方薬材の集散地となっている。

 金沙江(きんさこう)(揚子江(ようすこう)上流)、瀾滄江(らんそうこう)(メコン川上流)、怒江(どこう)(サルウィン川上流)の三つの川が並行して流れる(三江併流)地域にあり、県北西部に位置する梅里雪山(ばいりせつざん)は低緯度の氷河と変化に富む地形を特色とするほか、チベット族の聖山としても知られる。2003年、梅里雪山を含む三江併流地域は、「雲南三江併流の保護地域群」としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産の自然遺産に登録された(世界自然遺産)。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年2月16日]

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