徳須恵村(読み)とくすえむら

日本歴史地名大系 「徳須恵村」の解説

徳須恵村
とくすえむら

[現在地名]北波多村大字徳須恵

徳須恵川のつくる沖積地、徳須恵盆地の中心にある村。

村内に古代の集落遺跡があり、通称馬場ばば川付近からは多数の弥生式土器および須恵器が、徳須恵川流域からは支石墓が発見された。昭和一三年(一九三八)発掘された支石墓からは青銅製狭鉾が出土した。立園たてぞのには弥生期の甕棺遺跡がある。徳須恵の地名の起りについては、斉明天皇七年朝鮮より陶工が須恵村に渡来して陶器を作ったとの伝説があり、徳須恵村に比定される。

「松浦古事記」の暦応四年(一三四一)の注進状に「得末亦三郎代孫太郎」の名がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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