六訂版 家庭医学大全科 「心内膜床欠損」の解説
心内膜床欠損
しんないまくしょうけっそん
Endocardial cushion defect
(子どもの病気)
どんな病気か
心臓の中は、縦に伸びる
房室中隔欠損、
症状の現れ方
重症の場合は、乳児早期にミルクの飲みが悪い、体重の増えが悪い、汗が多い、多呼吸といった心不全症状が現れます。軽症の場合には心不全症状が現れる時期は比較的遅く、しばらく無症状のこともあります。
検査と診断
X線検査、心臓超音波検査、心電図検査などで診断は可能ですが、重症度の判定や手術の検討のため心臓カテーテル検査が必要なことがあります。
治療の方法
心不全に対し強心薬、利尿薬などの内科的治療が行われます。しかし基本的には外科治療が必要になり、内科的治療は手術に向けての暫定的な治療となります。
治療の時期は重症度によりさまざまです。外科治療では心内膜床の形成が行われますが、その前に、肺血流を制限する肺動脈
病気に気づいたらどうする
近隣の小児科を受診し、必要であれば検査を受けてください。診断後は主治医の指示を受けてください。
鈴木 博
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報