心得湯婆(読み)こころえたんぽ

精選版 日本国語大辞典 「心得湯婆」の意味・読み・例文・類語

こころえ‐たんぽ【心得湯婆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たんぽ」は酒器で、「ちろり」のこと ) 元祿一六八八‐一七〇四)ごろ、またそれ以後流行語で、「心得た」というのをしゃれていったもの。
    1. [初出の実例]「『酒の燗(かん)しやれ、ひとつ飲んで休みたし〈略〉』といひければ『心へたんぼをつけ生姜(しゃうが)』」(出典浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)中)

心得湯婆の補助注記

用例にみられる「たんぼ」の「ぼ」は半濁音の表示として用いられたと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android