コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

半濁音 はんだくおん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

半濁音
はんだくおん

パ行音に与えられる名称。清音濁音に対する。音声学的にいえば,/p-/ 無声音で,/b-/(バ行)の有声音に対するものであるが,日語の歴史で,ハ行音に /*p-/>/h-/ の音韻変化が生じたために,無声対有声の /*p-/ 対 /b-/ が,清音対濁音の /h-/ 対 /b-/ の関係にずれてしまった。そのために,あきまになった /p/ の位置に外国からの借用語音として入ったのが,いまのパ行音(半濁音)である(促音のあとおよび擬声音を除く)。この観点からは,半濁音の名称もそれなりの意味をもつ。符号「◦」は,元来は清音の四声を示す印であったが,これを半濁音符として用いだしたのは室町時代末期のキリシタン資料からである。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

はんだく‐おん【半濁音】

五十音図のハ行の仮名に半濁音符「゜」を付けて表す「」の音節。音声学的には、両唇の無声破裂音pを頭子音にもつ音節。→清音濁音拗音

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

半濁音【はんだくおん】

パ行・ピャ行の音節。清音濁音に対する。ハ行音は古くp子音をもっていたが,これがfのような音に変わった後,アハレに対するアッパレや擬声語および外来語において,pが新たに登場した。
→関連項目ぎやどぺかどる

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

はんだくおん【半濁音】

古来,パピプペポの5音を半濁または半濁音とよびならわしてきている。また,ハ行のかなの肩につける〈゜〉を半濁音符また半濁点ということがある。この半濁という名目が,清音および濁音に対して設けられたのは,いつのことか知りがたいが,観応の《補忘記(ぶもうき)》(1687)にはすでに用いられている。他方,同時代契沖の《和字正濫鈔(わじしようらんしよう)》(1693)では,半濁のことを〈清濁の間の音〉として説いているが,とくに半濁という名目はみえていない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

はんだくおん【半濁音】

五十音図のハ行の仮名を表す音節のうち、両唇の無声破裂音 [p] を頭子音にもつもの。ハ行の仮名の右肩に半濁音符「°」をつけて表す。パ・ピ・プ・ペ・ポの五つ。 → 清音濁音

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

半濁音
はんだくおん

ハ行の仮名に半濁点()をつけた仮名文字で表す音節(拍)で、パ・ピ・プ・ペ・ポ・ピャ・ピュ・ピョをいう。頭子音は無声音[p]で、バ行子音の有声音[b]と音声的に両唇破裂音で対応する。「半濁」の用語は近世初期から声明(しょうみょう)関係で用いられた語で、貞享(じょうきょう)4年(1687)版『補忘記(ぶもうき)』にも例がある。[秋永一枝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

半濁音の関連キーワード親指シフトキーボード清音(せいおん)順風満帆[ぽ]ひ(仮名)ぱ行・パ行漢字三音考五十音図大和言葉ねぶた祭手旗信号腹話術濁・諾促音ぱ行

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

半濁音の関連情報