心斎・坐忘(読み)しんさい・ざぼう(その他表記)Xin-zhai Zuo-wang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「心斎・坐忘」の意味・わかりやすい解説

心斎・坐忘
しんさい・ざぼう
Xin-zhai Zuo-wang

中国,戦国時代の思想家荘周が説いたとされている徹底した自己省察の方法。心斎 (『荘子』人間世編) とは,人間の感覚,意識を払拭して身体に宿る霊気によって,万有の根本の理法と一体になること,坐忘 (同上,大宗師編) は,人間が現世に生きているうえの諸条件をすっかり忘れ去って,自然に存在の根本理法と一体になること。坐忘はのちに養生法の一種となった。これらは後世の坐禅の先駆であるだけでなく,広く自己省察の典型を示すものとなっている。

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