心月寺(読み)しんげつじ

日本歴史地名大系 「心月寺」の解説

心月寺
しんげつじ

[現在地名]唐津市山本字鹿の口

山本やまもとの南、旧佐賀往還の北側沿い丘陵の山麓にある。日生山と号し、曹洞宗本尊は木彫千手観音。慶長五年(一六〇〇)医王いおう寺(現東松浦郡相知おうち町)一二代仁岳の開山

「松浦記集成」に「波多三河守親公の前室心月瑞円大姉を葬埋し奉りし所に一寺を建立し玉ふ、墓所本堂本尊の下也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の心月寺の言及

【普化宗】より

…1614年(慶長19)武蔵藤袴の鈴法寺が吉野織部によって青梅に移建されて道場となり,下総の一月寺とともにさかえた。一月寺を中心とする一派を靳全派(金先派),鈴法寺の一派は活総派(火下派)といい,また京都の虚鈴山明暗寺の一派を寄竹派(派祖天外明普),上野太田の理光寺の一派を小笹派(司祖派),同じく高崎の慈高寺の一派を梅地派(梅士派),常陸下妻の心月寺の一派を小菊派(夏漂派)と称し,普化宗の諸派中これらを普化宗六派といっている。そのうち,一月寺と鈴法寺が触頭に指定されて関東地域の諸派寺院を統括し,関西地方は京都の明暗寺などがその任にあたった。…

※「心月寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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