懐剣(読み)カイケン

大辞林 第三版の解説

かいけん【懐剣】

ふところに入れて携行する短刀。ふところがたな。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

懐剣
かいけん

懐刀(ふところがたな)、隠剣(かくしつるぎ)ともいう。『古事記』に「自懐出剱」(懐より剣を出す)とあるように、懐に隠し持つ刀剣のことをいう。しかし、これは特殊な様式のものではなく、『武器考證(こうしょう)』に「此懐刀ハ腰刀ナリ」とあるように、短い刀を懐中深く隠し持って外に現さず、火急の際に用いる。一般に女子が錦(にしき)の袋に入れて胸元に差すような誤解があるが、結婚式に花嫁が懐剣を懐にするのは明治以降のことである。[小笠原信夫]

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