心知(読み)こころしり

精選版 日本国語大辞典 「心知」の意味・読み・例文・類語

こころ‐しり【心知】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 互いに気ごころを知り合うこと。懇意であること。また、その人や、そのさま。
    1. [初出の実例]「女御の御乳母、心しりにて乗りたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
    2. 「花薄招くたよりはかひもなし心しりなる人し見えねば」(出典:和泉式部集(11C中)下)
  3. 事情を知っていること。また、その人や、そのさま。
    1. [初出の実例]「例の心しりの人来て」(出典:枕草子(10C終)一九三)

しん‐ち【心知・心智】

  1. 〘 名詞 〙 物事をよく判断する心の働き。知恵
    1. [初出の実例]「抑両部大教者、諸仏秘蔵也。諸仏智恵者、諸本源也。妙覚心智〈略〉法徳神力」(出典:中臣祓訓解(12C後))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「心知」の読み・字形・画数・意味

【心知】しんち

悟る。

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