御乳母(読み)おうば

精選版 日本国語大辞典 「御乳母」の意味・読み・例文・類語

お‐うば【御乳母】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 乳母敬称。おんば。
    1. [初出の実例]「お乳母(ウバ)も出たお爨婢(さんどん)も出た」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
  3. 膣筋のゆるんだ女の異称
    1. [初出の実例]「我朝にてはお乳母(うば)殿の本尊大己貴(おほあなむち)の命なり」(出典:浄瑠璃・太平記菊水之巻(1759)三)

おんば【御乳母】

  1. 〘 名詞 〙 「おうば(御乳母)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「お乳母のちちの出ぬいはれ」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))
    2. 「しかし、お乳母(ンバ)どのが大体ではございませんネ」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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