日本大百科全書(ニッポニカ) 「忌み花」の意味・わかりやすい解説 忌み花いみばな 忌み嫌いの花のことで、名詮(みょうせん)の悪いもの、とげのあるもの、香りの悪いものなど、花材として使用してはならない花をさす。また会合の内容により使用を避けるものをさす。出陣のとき花がぽろりと落ちやすいツバキを用いないとか、移徙(わたまし)(身分の高い人の転居)の花には、火を連想するすべての赤い色をもつもの、またヒグルマ、ヒオウギといった「ひ」を発声する花を用いてはならないといった例。禁花とも共通するが、禁花のように流派により使用しない花材といったものは含まない。[北條明直] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例