花材(読み)カザイ

精選版 日本国語大辞典 「花材」の意味・読み・例文・類語

か‐ざいクヮ‥【花材】

  1. 〘 名詞 〙 いけばなの材料。木、花、草、蔓などの植物ほかに、植物を枯らしたものや加工したもの、金属、合成樹脂など広範囲にわたって用いられている。
    1. [初出の実例]「私が花器や花材を並べてお稽古の用意をしている間に」(出典:女弟子(1961)〈有吉佐和子〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花材」の意味・わかりやすい解説

花材
かざい

生け花用語で「花卉材料」の略語。重要な組成材料は植物,なかでも草や木の類。病巣の瘤や劣性変化したもの,藻,海草,苔なども使われる。木物,草物,葉物,蔓物垂物 (たれもの) ,実物 (みもの) ,花物,枯物 (かれもの) などの区別があり,さらに通用物がある。これは木物,草物どちらに扱ってもよい便法。採集には花材の性質によって注意し,また一定時間を保たせるため水揚げが必要。なお花卉以外の非花材もある。

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