忍の緒(読み)しのびのお

精選版 日本国語大辞典 「忍の緒」の意味・読み・例文・類語

しのび【忍】 の 緒(お)

  1. (かぶと)の緒に対する近世通称
    1. [初出の実例]「甲を台の上に置て、吹がへしを左右の大指にて押て、忍の緒を取て、鎧を吾が方へ向けて出すべし」(出典:武田射礼日記(1480))
  2. 烏帽子(えぼし)の落ちないように髻(もとどり)にかけて結び留める緒。
    1. [初出の実例]「髪にしのびの緒を付て留ける」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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