忍倹飩(読み)しのびけんどん

精選版 日本国語大辞典 「忍倹飩」の意味・読み・例文・類語

しのび‐けんどん【忍倹飩】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「倹飩」は「倹約饂飩(うどん)」の略という ) 江戸時代江戸けんどんそばを持ち運ぶのに用いた長方形の箱。中にしきりがあって、広い方にそばきり、狭い方に汁つぎの箱や薬味などを入れた。
    1. [初出の実例]「忍倹飩 藪入や二階へ二膳しのふ山〈欣宇〉」(出典:俳諧・江戸名物鑑(1771))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android