藪入(読み)やぶいり

精選版 日本国語大辞典 「藪入」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐いり【藪入】

  1. 〘 名詞 〙 ( 草深い田舎に帰る意から )
  2. 正月と盆の一六日、あるいはその前後に、奉公人主人から暇をもらって実家に帰ること。また、その日やその頃。七月のものは後(のち)藪入りとも。宿入り。宿さがり。《 季語新年
    1. [初出の実例]「藪入や百になりてもすずめの子〈一止〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春一)
  3. 季節を問わず、奉公人や嫁などが主人に暇をもらって実家に休息に行くこと。また、一般に、休日。
    1. [初出の実例]「サア是からが藪入(ヤブいり)と。体を横に芝原へふんぞり返る奴共」(出典浄瑠璃仮名写安土問答(1780)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android