日本歴史地名大系 「応願寺」の解説 応願寺おうがんじ 奈良県:生駒市萩原村応願寺[現在地名]生駒市萩原町旧暗越大坂(くらがりごえおおさか)街道の北にある。祈求山と号し、融通念仏宗。本尊は千手観音。延享三年(一七四六)の寺院本末帳(内閣文庫蔵)によると本堂三間四面、本尊阿弥陀如来、開基は不詳で、ほかに庫裏があった。奈良国立博物館所蔵の鎌倉時代の生駒曼荼羅図の修理銘によると、同図は天文二年(一五三三)の往馬坐伊古麻都比古(いこまにいますいこまつひこ)神社(現生駒市)遷宮に際し、当寺の西之坊宥実が修理したとされており、同社の宮寺の一であった可能性もある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報