忠別岳(読み)ちゆうべつだけ

日本歴史地名大系 「忠別岳」の解説

忠別岳
ちゆうべつだけ

美瑛町と上川町の境界に位置する大雪山連峰南部の山。標高一九六二・六メートル。忠別岳と凡忠別ぽんちゆうべつ(ポン忠別岳、一八二一メートル)化雲かうん(一九五四・三メートル)小化雲しようかうん(ポン化雲岳、一九二四・五メートル)に囲まれた直径約四キロの凹地は忠別の大火口とよばれている。ここを水源とする忠別川は溶結凝灰岩を深く浸食して、天人てんにん峡の渓谷を形成している。天人峡から化雲岳を経て忠別岳に至る登山道がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の忠別岳の言及

【大雪山】より

…北と東を石狩川,南をその支流のヤンベタップ川と忠別川に限られ,西へすそ野を引いている。洪積世後期に高根ヶ原,忠別岳(1963m),化雲(かうん)岳(1954m),黄金ヶ原,沼の原などの溶結凝灰岩や溶岩からなる台地が形成され,続いて安山岩質溶岩の噴出により,愛別岳(2112m),比布(ぴつぷ)岳(2206m),黒岳(1984m),烏帽子岳(2072m),赤岳(2078m),やや遅れて凌雲岳(2125m),北鎮(ほくちん)岳(2244m),白雲岳(2230m)などが形成された。これらの火山群は古大雪火山と呼ばれており,南西に大きく開いて,馬蹄形に配置していることから,台地形成後に生じた大きな陥没カルデラの外壁に沿って噴出したものと考えられている。…

※「忠別岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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