美瑛町(読み)びえいちよう

日本歴史地名大系 「美瑛町」の解説

美瑛町
びえいちよう

面積:六七七・一六平方キロ

昭和一五年(一九四〇)四月、上川郡美瑛村が改称して成立。上川支庁管内南部に位置し、北は旭川市、上川郡東神楽ひがしかぐら町・東川ひがしかわ町、東は上川郡上川町、南東は十勝支庁の上川郡新得しんとく町、南は空知郡上富良野町と一部同郡中富良野町、西は芦別市に接する。町東端は大雪山国立公園のオプタテシケ山(二〇一二・七メートル)・美瑛富士(一八八八メートル)・美瑛岳(二〇五二・三メートル)などの十勝岳連峰が連なる。山麓は緩やかな起伏のある波状の丘陵地帯で、辺別べべつ川・宇莫別うばくべつ川・置杵牛おききねうし川・美瑛川・美瑛美馬牛びえいびばうし川が西流して美瑛盆地に流入する。西部も起伏のある丘陵が続き瑠辺蘂るべしべ川・オイチャヌンペ川が北流して町の北西部のあさひ地区で美瑛川に合流する。これらの河川が縦横に貫流し、沢が複雑に入り込む起伏の多い地形を形成し、「丘のまち・びえい」をキャッチフレーズとしている。丘陵は畑作地帯で、河川流域の平坦部や扇状地には水田が広がる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美瑛町」の意味・わかりやすい解説

美瑛〔町〕
びえい

北海道中部,上川盆地南部にある町。東部はトムラウシ山西麓の山岳地帯で,西部は美瑛川流域の平野が広がる。 1940年町制。地名はアイヌ語ピイエペツ (あぶらぎった川の意) による。 1893年,植民地区画が設定され,94年入植開始,第2次世界大戦後は軍用地や御料地の解放に伴って農地が拡大。おもな産業は農業と林業,観光。石狩川支流の美瑛川などの河谷と周辺の丘陵地でジャガイモ,ダイコン,ニンジン,豆類などの栽培と畜産が行われる。デンプン,製材,チップ材など農・林産加工業も発達。十勝岳の登山基地白金温泉は大雪山国立公園に属し,付近に国立大雪青年の家,国設十勝岳スキー場,白金模範牧場などの公共施設がある。 JR富良野線,国道 237号線,452号線が通る。面積 676.78km2。人口 9668(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「美瑛町」の解説

美瑛町

(北海道上川郡美瑛町)
日本で最も美しい村指定の地域遺産。
美瑛町は、旭川市と富良野市とのほぼ中間に位置する。面積は677.16k【m2】で、その70%を山林、15%を農地が占める。農業の町であり「丘のまちびえい」と呼ばれる美しい景観で知られる。2003(平成15)年「美瑛の美しい景観を守り育てる条例」が制定された

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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