思い入る(読み)オモイイル

デジタル大辞泉 「思い入る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐い・る〔おもひ‐〕【思い入る】

[動ラ五(四)]いちずに思う。深く心に思う。また、思い詰める。
仔細しさいは語らずただ―・ってそう言うた」〈鏡花高野聖
[動ラ下二]深く心に留める。
「―・れたる心ざし、見るに涙ぞこぼれける」〈曽我・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「思い入る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐い・るおもひ‥【思入】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 心に深く思いこむ。ひたすら考えこむ。いちずに思いつめる。
      1. [初出の実例]「昔、男、京をいかが思ひけん、東山(ひむがしやま)に住まむと思ひいりて」(出典伊勢物語(10C前)五九)
    2. ( 「入る」をかけことば的に使って ) 思いつつ、中にはいる。心に思いを抱きながら入り込む。
      1. [初出の実例]「今は限りにおもひいりにし山ぢを、今更に、思ひ給へかへらんそらもはづかしう侍るべき」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙おもいいれる(思入)

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