思い回す(読み)オモイマワス

デジタル大辞泉 「思い回す」の意味・読み・例文・類語

おもい‐まわ・す〔おもひまはす〕【思い回す】

[動サ五(四)]
思いめぐらす。あれこれ思う。
「―・してお玉は覚えずぞっとした」〈木下尚江良人の自白
昔のことを思う。回顧する。
「―・せば七年前、あの伯爵めに」〈露伴・あやしやな〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思い回す」の意味・読み・例文・類語

おもい‐まわ・すおもひまはす【思回】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. あれこれと思案する。思い巡らす。
    1. [初出の実例]「女おもひまはして、片田舎に子どもなどありければ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. 昔のことを回想する。
    1. [初出の実例]「思ひまはせば七年前、あの伯爵めに吾が娘くいッくりいは無理無体、遁る方なく一生の恥辱を負はせられたれば」(出典:あやしやな(1889)〈幸田露伴〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android