片田舎(読み)かたいなか

精選版 日本国語大辞典 「片田舎」の意味・読み・例文・類語

かた‐いなか ‥ゐなか【片田舎】

〘名〙 都を遠く離れた土地。辺鄙(へんぴ)地方。片辺処(かたへんじょ)片辺土(かたへんど)
伊勢物語(10C前)二四「むかし、をとこかたゐなかにすみけり」

かた‐つ‐いなか ‥ゐなか【片田舎】

〘名〙 (「つ」は「の」の意) =かたいなか(片田舎)藻塩草(1513頃)〕
評判記色道大鏡(1678)一二「かたつゐなかの遊郭さへも、其ほどほどにつきてにぎはふ物なるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「片田舎」の意味・読み・例文・類語

かた‐いなか〔‐ゐなか〕【片田舎】

都から遠く離れていて生活に不便なところ。辺鄙へんぴ田舎辺地
[類語]田舎在郷ざいごう在所在地在方ざいかた近在田園ひな地方辺地辺境僻地へきち僻陬へきすう辺鄙奥地辺土ローカル鄙びる草深い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android