思い込む(読み)オモイコム

デジタル大辞泉 「思い込む」の意味・読み・例文・類語

おもい‐こ・む〔おもひ‐〕【思い込む】

[動マ五(四)]
深く心に思う。固く心に決める。「―・んだら命がけ」
そうだと独り決めして信じてしまう。「成功すると―・んでいる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思い込む」の意味・読み・例文・類語

おもい‐こ・むおもひ‥【思込】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 ある物事にいちずに心をうちこむ。
    1. 強く心がひかれる。深く愛する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
      1. [初出の実例]「我江戸で見し金子ほしやほしやと思ひ込(コミ)一念」(出典浮世草子世間胸算用(1692)三)
    2. 固く決心する。ぜひともしようと思う。
      1. [初出の実例]「年ごろ日比の憂きも辛きもただ一筋に、思ひこんだる思ひの思ひ晴らして思ひ出と」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)紋尽し)
    3. すっかりそうだと信じる。ひとりぎめでそう思う。また、いちずにそう思う。
      1. [初出の実例]「ナカナカ ココロモ、コトバモ ヲヨバヌ コトドモ ヲヲウ ゴザラウト フカウ vomoicôde(ヲモイコウデ) イマラスル」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08)二)
      2. 「その人を皆は一口に才能のない人のやうに思ひ込んでしまってゐる」(出典:都会の憂鬱(1923)〈佐藤春夫〉)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙おもいこめる(思込)

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