思い過ごす(読み)オモイスゴス

デジタル大辞泉 「思い過ごす」の意味・読み・例文・類語

おもい‐すご・す〔おもひ‐〕【思い過ごす】

[動サ五(四)]
余計なことまで考える。あれこれと考えすぎる。「つい、いらぬことまで―・す」
思い過ぐす1」に同じ。
小菅ろのうら吹く風のあどすすかかなしけ児ろを―・さむ」〈・三五六四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思い過ごす」の意味・読み・例文・類語

おもい‐すご・すおもひ‥【思過】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ( 「すごす」は、なくしてしまうの意 ) 心にとめないで忘れる。冷淡にうち捨てておく。おもいすぐす。
    1. [初出の実例]「小菅(こすげ)ろの浦吹く風のあどすすか愛(かな)しけ児ろを於毛比須吾左(オモヒスゴサ)む」(出典万葉集(8C後)一四・三五六四)
  3. 過度に愛する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「我が身より大切におもひすごしたる友とは、財宝のことなり」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)下)
  4. 余計なことまで考える。とりこし苦労する。考えすぎる。
    1. [初出の実例]「その悲しさはどふあらふ今からおもひすごされて」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)

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