思ひ思ふ(読み)オモイオモウ

デジタル大辞泉 「思ひ思ふ」の意味・読み・例文・類語

おもい‐おも・う〔おもひおもふ〕【思ひ思ふ】

[動ハ四]
深く思う。思い続ける。
「更に部屋の戸あかず、わびしと―・ふ」〈落窪・二〉
互いに思い合う。
「―・うたその仲を」〈人・辰巳園・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思ひ思ふ」の意味・読み・例文・類語

おもい‐おも・うおもひおもふ【思思】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 深く思いつめる。思いつづける。
    1. [初出の実例]「あこぎいかでこの御文奉らんと、握り持ちて思ひありくに、更に部屋の戸あかず、わびしと思ひ思ふ」(出典:落窪物語(10C後)二)
  3. 互いに思いあう。相思相愛である。
    1. [初出の実例]「よしやよし親子をも、思ひ思はぬ中ならば」(出典:大観本謡曲・橋弁慶(1550頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android