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橋弁慶 ハシベンケイ

デジタル大辞泉プラスの解説

橋弁慶

古典落語の演目のひとつ。禽語楼小さんが演じた。

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世界大百科事典 第2版の解説

はしべんけい【橋弁慶】

(1)能の曲名。四番目物。現在物。作者不明。佐阿弥作ともいう。シテは武蔵坊弁慶。ある日弁慶は従者(ツレ)から,最近五条橋にふしぎな少年が現れて人を斬るといううわさを聞き,退治に出かける。少年というのは牛若(子方)で,母の言いつけで明日は鞍馬寺に入る手はずなので,今夜がなごりだからと五条橋に出かける。すると物々しい姿の弁慶が大薙刀(おおなぎなた)をかついで現れたので,牛若はいたずらっぽく弁慶にからむ。

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大辞林 第三版の解説

はしべんけい【橋弁慶】

能の一。四番目物。武蔵坊弁慶が五条の橋で牛若丸と闘い、敗れて、主従の誓いをするまでを演じる。原曲は「笛之巻」。
に基づく、義太夫・富本・河東・一中・長唄などの曲。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

橋弁慶
はしべんけい

能の曲目。四番目物。五流現行曲。作者不明、佐阿弥(さあみ)説もある。『義経記(ぎけいき)』によったものか。武蔵坊(むさしぼう)弁慶(前シテ)は五条の天神への丑(うし)の刻詣(もう)でをしていたが、満願の夜、従者(ツレ)から五条の橋で小太刀(こだち)で人を斬(き)る化生(けしょう)のような少年のことを聞き、いったんは神詣でを思いとどまろうとするが、いや聞き逃げは無念と、それを討ち取る決意をする(中入り)。牛若(子方)は、母の言いつけで明日は鞍馬寺(くらまでら)にあがろう、今夜が名残(なごり)と、五条の橋で人を待つ。大薙刀(なぎなた)を担いだ弁慶(後シテ)が現れるが、女装した牛若に油断して通り過ぎる。薙刀を蹴(け)上げた牛若と弁慶は激しく戦うが、さすがの弁慶もさんざんに翻弄(ほんろう)され、ついに降伏して主従の縁を結ぶ。観世(かんぜ)流には「笛之巻」の特殊演出があり、前段がまったく変わり、羽田秋長(はねだあきなが)(ワキ)に伴われた牛若が、母の常盤(ときわ)(前シテ)に人を斬ることをいさめられ、源家に伝わる笛の秘事を聞く。御伽(おとぎ)草子にも『橋弁慶』があり、義太夫(ぎだゆう)節に近松門左衛門の『孕常盤(はらみときわ)』ほか、一中(いっちゅう)節、河東(かとう)節にも流れがあり、長唄(ながうた)『橋弁慶』も名高い。[増田正造]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の橋弁慶の言及

【ワキ】より

夢幻能(むげんのう)の作劇法では冒頭にワキが登場して,時,所,劇的シチュエーションを設定することから話が始まる例が多く,シテ登場後は,シテの演技の引出し役に徹する。一方,現在能ではシテと互角に対立する役も多く,また《羅生門》などのようにワキが一曲の主役である例もあるが,まれに《小袖曾我》《橋弁慶》などワキの登場しない演目もある。なお,映画,演劇などにおける脇役(バイプレーヤー)とはかならずしも同義語ではない。…

※「橋弁慶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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