普及版 字通 「怡(漢字)」の読み・字形・画数・意味
怡
8画
[字訓] よろこぶ・たのしむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は台(い)。〔説文〕二上に「台は(よろこ)ぶなり」とあり、〔史記、太史公自序〕に「呂台(よろこ)ばず」のような例がある。台は怡の初文。厶(・耜(すき))に口(祝詞の器の(さい))を加えて農具を清める儀礼で、神意を怡(よろこ)ばせ、豊作がえられるとされた。
[訓義]
1. よろこぶ、たのしむ。
2. やわらぐ。
3. おこたる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕怡 ヨロコブ・ウレシ・タノシム・ヤハラグ・ヤハラカナリ・ユタカナリ・ヒロシ・タクマシ
[語系]
怡diは懌jyak、(悦)・(説)jiuat、豫(予)jiaと声義が近い。また怠dと同声で、通用することがある。
[熟語]
怡怡▶・怡易▶・怡逸▶・怡懌▶・怡悦▶・怡顔▶・怡情▶・怡色▶・怡心▶・怡神▶・怡然▶・怡▶・怡穆▶・怡愉▶・怡予▶・怡養▶・怡楽▶・怡和▶
[下接語]
顔怡・嬉怡・遨怡・自怡・情怡・心怡・神怡・微怡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報