怡悦(読み)イエツ

デジタル大辞泉 「怡悦」の意味・読み・例文・類語

い‐えつ【×怡悦】

[名](スル)喜び楽しむこと。
「―せしむべき句ぞとおもいしものは、今は人々の一顧にだに価せざらんとす」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「怡悦」の意味・読み・例文・類語

い‐えつ【怡悦】

  1. 〘 名詞 〙
  2. たのしみよろこぶこと。ひじょうなよろこび。
    1. [初出の実例]「成王の心を怡悦させて悦ばせたとあるぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)八)
    2. 「大夫次怡悦(イエツ)に堪(たへ)ず」(出典読本近世説美少年録(1829‐32)三)
    3. [その他の文献]〔陶弘景‐詔問山中何所有賦詩以答詩〕
  3. いえつ(畏悦)
    1. [初出の実例]「如此名香等少々拝領仕候者。可怡悦候」(出典:異制庭訓往来(14C中))

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普及版 字通 「怡悦」の読み・字形・画数・意味

【怡悦】いえつ

喜ぶ。怡説。漢・傅毅〔舞の賦〕麗なりとし、怡せざる(な)し。

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