急養子(読み)キュウヨウシ

デジタル大辞泉 「急養子」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ようし〔キフヤウシ〕【急養子】

末期まつご養子

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精選版 日本国語大辞典 「急養子」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ようしキフヤウシ【急養子】

  1. 〘 名詞 〙 一家断絶を避けるため、急に願い出て縁組した家督相続のための養子末期養子(まつごようし)
    1. [初出の実例]「五十歳以後之面面急養子之事 五十歳以後之面々、急養子之事御許容無之者」(出典:徳川禁令考‐前集・第四・巻三七・正徳六年(1716)二月二六日)

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世界大百科事典(旧版)内の急養子の言及

【末期養子】より

…近世の武家において,当主の重病危篤に及び急に願い出る養子。急養子ともいう。幕府は初めこれを禁じていたが,無嗣断絶する家が少なくなく,とくに大名家の場合,多数の牢人が出て社会不安が増したため,1651年(慶安4)慶安事件を機に50歳未満に限って末期養子を認めた。…

※「急養子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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