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性的外傷 せいてきがいしょうsexual trauma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

性的外傷
せいてきがいしょう
sexual trauma

主体の生活中に起こる,強烈であること,主体がそれに適切に反応することができないこと,心的組織の中で混乱その他の効果を引き起こし,その結果長く病因となり続けることなどによって定義される (本質的には性的な) 事件。当初フロイトは,性的外傷を次のように位置づけた。外傷の活動は,常に少なくとも2つの事件の存在を前提としている。第1の場面は誘惑で,子供は大人からの性的たくらみを仕掛けられるが,何ら性的興奮を子供の内に生じさせない。第2の場面は思春期に起こり,何らかの連想的特徴によって,誘惑を想起させる。この外傷的経験の除反応と新たな心的加工が有効な治療に導く。しかしフロイトは,その後,空想生活やさまざまなリビドーの発達段階への固着こそが病因であると考えるようになる。その結果,外傷は第2の場面を指し,欲求不満と名付けられるものと同一視され,その独自な性格を弱められるに至った。

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