恋の歌(読み)コイノウタ

デジタル大辞泉 「恋の歌」の意味・読み・例文・類語

こい‐の‐うた〔こひ‐〕【恋の歌】

恋歌こいうた」に同じ。
古今和歌集以後の歌集部立ての一。恋愛の歌を集めた部分。また、その部分の歌。

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精選版 日本国語大辞典 「恋の歌」の意味・読み・例文・類語

こい【恋】 の 歌(うた)

  1. 恋愛を主題とした歌。恋心をよんだ歌。恋歌(こいか)
    1. [初出の実例]「恋の歌のもじなれば」(出典:車屋本謡曲・草子洗小町(1570頃か))
    2. 「歌の道にも、恋の歌を手本として」(出典:浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)歌がるた)
  2. 古今集以下勅撰集、私家集の部立(ぶだて)の一つ。恋愛の歌を集めた部分。また、その部分の歌。春・夏・秋・冬の部と共に主要題材をなしている。

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世界大百科事典(旧版)内の恋の歌の言及

【オウィディウス】より

…文学サロンで初めて自作を朗読したときから好評で,たちまち社交界の寵児になり,次々に新作を発表した。 最初の詩集《恋の歌》3巻は,さまざまなテーマの詩から成るが,中心はティブルスやプロペルティウスから継承した恋愛エレゲイア詩で,コリンナに対する彼の恋を歌ったものが多い。しかし先輩たちの強烈な感情に代わって,やや冷めたアイロニーが見られ,体験の詩であるよりは,想像と修辞の産物である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」