恋草(読み)コイグサ

デジタル大辞泉 「恋草」の意味・読み・例文・類語

こい‐ぐさ〔こひ‐〕【恋草】

恋の思いが激しく燃え上がるようすを、草の生い茂るのにたとえていう語。
「―を力車に七車積みて恋ふらくわが心から」〈・六九四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恋草」の意味・読み・例文・類語

こい‐ぐさこひ‥【恋草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 恋心のつのることを草の茂るのにたとえた語。
    1. [初出の実例]「恋草(こひぐさ)を力車に七車積みて恋ふらくわが心から」(出典万葉集(8C後)四・六九四)
  3. 恋愛。恋愛ざた。また、恋人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「都の恋草に御身のかくし所もなく」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)湊)

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