力車(読み)チカラグルマ

デジタル大辞泉 「力車」の意味・読み・例文・類語

ちから‐ぐるま【力車】

荷物を積んで、人力で運ぶ車。荷車
恋草を―に七車積みて恋ふらくが心から」〈・六九四〉

りき‐しゃ【力車】

荷物をのせて人力で引く車。ちからぐるま。
人力車」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「力車」の意味・読み・例文・類語

りき‐しゃ【力車】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 荷物を積んで人力で引く車。荷車。ちからぐるま。
    1. [初出の実例]「石材、木材を山積した力車が、小浜へ、小浜へと」(出典:城(1965)〈水上勉〉三)
  3. じんりきしゃ(人力車)」の略。
    1. [初出の実例]「力車(リキシャ)沢山ある、所が力車(リキシャ)はみんな鳴動連が引くので」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉四)

ちから‐ぐるま【力車】

  1. 〘 名詞 〙 物を積んで人の力で引く車。荷車・大八車の類。
    1. [初出の実例]「恋草を力車に七車積みて恋ふらく吾が心から」(出典:万葉集(8C後)四・六九四)

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世界大百科事典(旧版)内の力車の言及

【人力車】より

…人を乗せて人力でひく車。単に人力,俥(くるま),あるいは人車(じんしや),腕車(わんしや),力車(りきしや)ともいう。1869年(明治2)東京日本橋で料理人をしていた和泉要助が蓮台(れんだい)や西洋の馬車にヒントを得て考案,知人の鈴木徳次郎,高山幸助との連名で,東京府に製造と輸送業務を出願して営業許可を得,翌70年3月,日本橋南詰西側の高札場のかたわらに〈御免人力車処〉ののぼりを出して営業を開始した。…

※「力車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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