最新 地学事典 「恒春石灰岩」の解説
ヘンチュンせっかいがん
恒春石灰岩
Hengchun Limestone
台湾最南端の恒春半島に分布する更新世の石灰岩。鮮新世の砕屑岩を不整合に被い,完新世の隆起サンゴ礁の堆積物などに不整合に被われる。厚さは一般に数m~数10m。台湾では,琉球列島に広く分布する琉球石灰岩に対応する更新世の石灰岩は非常に少なく,台湾南部に点々と分布しているに過ぎないが,恒春石灰岩はその代表的なもの。この石灰岩中には,多くの鍾乳洞が形成され,その一つからは台湾で唯一,多数の哺乳類化石を含む更新世後期の洞窟堆積物が発見されている。その動物群は,台湾の第四紀哺乳動物相変遷史の復元に重要。
執筆者:河村 愛
参照項目:琉球層群
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

