地表の岩石が風化、侵食により破砕されて、元の岩体から分離して生じた砕屑物が、移動し集積してできた岩石の総称。砕屑物は火山作用によってもつくられるが、それが集積してできたものは火山砕屑岩または火砕岩として区別されている。砕屑物には大きな岩塊から、水中でなかなか沈殿しない細かなものまであり、粒径に応じて運搬されるときの水流の強さが違うことから、砕屑物は粒子の粗さで細分されている。それらは礫(れき)(粒径2ミリメートル以上)、砂(すな)(粒径0.06~2ミリメートル)、シルト(粒径0.004~0.06ミリメートル)、粘土(粒径0.004ミリメートル以下)である。固結した砕屑岩では、主要な構成粒子の粒径にしたがって、それぞれ礫岩、砂岩、シルト岩、粘土岩が区分される。シルトと粘土は肉眼では識別できない場合が多いため、まとめて泥岩あるいは頁岩(けつがん)とよぶことが多い。砕屑岩は地層をつくる代表的な岩石で、砕屑物を堆積(たいせき)の場まで運んだ媒質の違いから、水成岩、風成岩、氷成岩を区別することがある。砕屑物の岩石学的あるいは鉱物学的特徴は、砕屑物を供給した後背地の地質、堆積するまでの環境や時間、堆積の仕方などを反映しており、堆積構造とあわせて当時の古環境解析の手掛りとなる。
[斎藤靖二]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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