恙む(読み)ツツム

デジタル大辞泉 「恙む」の意味・読み・例文・類語

つつ・む【×恙む/障む】

[動マ四]病気になる。また、災難にあう。
「大舟を荒海あるみに出だしいます君―・むことなくはや帰りませ」〈・三五八二〉

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精選版 日本国語大辞典 「恙む」の意味・読み・例文・類語

つつ・む【恙・障】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙
  2. さしさわる。さしつかえる。故障をおこす。障害をうける。
    1. [初出の実例]「青海原風波なびき行くさ来さ都々牟(ツツム)ことなく船は早けむ」(出典万葉集(8C後)二〇・四五一四)
  3. わずらう。病気になる。
    1. [初出の実例]「罷りまさむ道は平らけく幸く都都(ツツム)事無く」(出典:続日本紀‐天応元年(781)二月一七日・宣命)

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