恨葛露濡衣(読み)うらみくずつゆにぬれぎぬ

精選版 日本国語大辞典 「恨葛露濡衣」の意味・読み・例文・類語

うらみくずつゆにぬれぎぬ【恨葛露濡衣】

  1. 常磐津。河竹黙阿彌作詞。岸沢古式部作曲。文久二年(一八六二初演の、歌舞伎勧善懲悪覗機関」七幕目の道行きに用いられた。通称小夜衣千太郎」。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「恨葛露濡衣」の解説

恨葛露濡衣
〔常磐津〕
うらみくず つゆにぬれぎぬ

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
河竹新七(2代)
演者
岸沢古式部
初演
文久2.閏8(江戸守田座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の恨葛露濡衣の言及

【勧善懲悪覗機関】より

…後半は久八の筋で,伊勢屋の若旦那千太郎の使い込みの責めを負った久八が,紙屑屋になって道十郎の家族を助けるところが見せ場である。七幕目には千太郎と小夜衣の常磐津の道行があり《恨葛露濡衣(うらみくずつゆにぬれぎぬ)》といって有名。大詰は,過って千太郎を刺した久八と長庵が,同じ奉行所の白州で大岡越前守に裁かれ,長庵は有罪,久八は過失致死で無罪になる。…

※「恨葛露濡衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android