息衝(読み)いきづかし

精選版 日本国語大辞典 「息衝」の意味・読み・例文・類語

いき‐づかし【息衝】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「いきづく(息衝)」の形容詞化 )
  2. ため息が出るような気持だ。悲しく嘆かわしい。
    1. [初出の実例]「波の上ゆ見ゆる小島の雲がくりあな気衝之(いきづかシ)相別れなば」(出典万葉集(8C後)八・一四五四)
  3. 息苦しい。謡などで息がつづかない。
    1. [初出の実例]「息みじかく、いきづかしきうちにて云ひをさむれば、文字のすつることあるべからず」(出典:曲附次第(1423頃))

いき‐づき【息衝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 呼吸
    1. [初出の実例]「静吾は自然に早穂子の息づきに足を合せて行った」(出典:遠い日の海(1972)〈高井有一〉終章)
  3. 太く息をつくこと。はげしく息をつくこと。
    1. [初出の実例]「喘 イキツキ」(出典:観智院本名義抄(1241))

いきづくし【息衝】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 「いきづかし」の上代東国方言。
    1. [初出の実例]「我が行きの伊伎都久之可(イキヅクシカ)ば足柄の峰這(は)ほ雲を見とと偲はね」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四二一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ 酒作 紅粉(べに) 門垢離(かどごり)」(出典:俳...

寒の内の用語解説を読む