悪す(読み)あしくす

精選版 日本国語大辞典 「悪す」の意味・読み・例文・類語

あしく【悪】 す[=あしゅうす]

  1. けしからぬと思う。不快に思う。
    1. [初出の実例]「これにあしくせられては、この近き世界にはめぐらひなむや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)
  2. よくないことをする。まちがったことをする。
    1. [初出の実例]「世の人此の殿の御有様を、あるは『あしうし給へれば理(ことはり)』と云ふ人も有り」(出典栄花物語(1028‐92頃)浦々の別)
  3. 遊里語遊女が客を冷遇する。
    1. [初出の実例]「あの子も、そのやうに、悪敷(アシク)する気もねヱけれど」(出典:洒落本辰巳之園(1770))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む