悪功(読み)ワルゴウ

デジタル大辞泉 「悪功」の意味・読み・例文・類語

わる‐ごう【悪功】

悪事年功を積んでいること。
「―の入った吏官の如くなぞ」〈玉塵抄・三〉
悪質ないたずら。わるふざけ。わるてんごう
「―あるほど尽くしてものしける」〈浮・一代男・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「悪功」の意味・読み・例文・類語

わる‐ごう【悪功】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 悪事に年功を積んでいること。悪達者であること。多く、「悪功が入る」の形で用いられる。
    1. [初出の実例]「大暑は六月のいりこがす所なにあついはわるい。わる功の入た吏官の如なぞ」(出典:玉塵抄(1563)三)
  3. ( 形動 ) ( 「わるてんごう(悪━)」の変化した語か ) わるふざけ。悪い冗談。たちのよくないいたずら。
    1. [初出の実例]「気遣なしに、帯とけと、ひとつも口をあかせず、わるこう有程つくして物しける」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)一)

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