悪子(読み)あくし

精選版 日本国語大辞典 「悪子」の意味・読み・例文・類語

あく‐し【悪子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 性質のよくない子。
    1. [初出の実例]「阿闍世王の悪子にあひて此を縁として裟婆世界をうとみ」(出典:米沢本沙石集(1283)九)
  3. 親不孝な子。親のいいつけをきかぬ子。
    1. [初出の実例]「妙々車に悪子(アクシ)魔土六に対する孝子志土六あるも」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
    2. [その他の文献]〔漢書‐尹賞伝〕

わるさ‐ご【悪子】

  1. 〘 名詞 〙 よく悪さをする子ども。いたずらっ子。わんぱくな子ども。わるさ。
    1. [初出の実例]「夜もあけばきつくつめらんわるさ子のまだきに起てせなにおはるる」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android