悪虫(読み)わるいむし

精選版 日本国語大辞典 「悪虫」の意味・読み・例文・類語

わるい【悪】 虫(むし)

  1. 癇癪(かんしゃく)の虫。癇癪。また、癇癪もち。
    1. [初出の実例]「忠兵衛元来わるいむし押へかねてずんと出」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中)
  2. よくない癖。
  3. 好ましくない交際相手。たちのよくない情人。わるむし
    1. [初出の実例]「はやり出のさまにはわるい虫かつく〈宗因〉」(出典:俳諧・山之端千句(1680)下)

あく‐ちゅう【悪虫】

  1. 〘 名詞 〙 人畜に害を加える虫。また、人の憎み嫌う虫。害虫。〔饅頭屋本節用集(国会図書館蔵本)(室町末)〕
    1. [初出の実例]「水を臭壊する悪虫の、飲む者を病ましむるに似たり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android