悪顔(読み)わるいかお

精選版 日本国語大辞典 「悪顔」の意味・読み・例文・類語

わるい【悪】 顔(かお)

① 不機嫌な素振り
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「然うしなければ慈母さんがまた悪い顔をなさるかも知れん」
歌舞伎曾我梅菊念力弦(1818)四立「『御祝儀はお預かりぢゃぞ』『これは悪いお顔ね』」

わる‐がお ‥がほ【悪顔】

〘名〙 顔がきかなくなるような、不名誉な行為状況。悪い顔。
※歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)二幕「人に骨を折らせ、宝は手前へ引上げる、伴左衛門の悪顔」

あく‐がん【悪顔】

〘名〙 みにくい顔。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二六「其悪顔曙光を帯びて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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