かせ‐もの【悴者】
- 〘 名詞 〙
- ① 中世後期の武家被官の一つ。侍の最下位、中間の上に位置し、若党や殿原(地侍)に相応する身分。かせにん。かせきもの。
- [初出の実例]「巨細者可加世者申候」(出典:常陸税所文書‐(年未詳)(1452‐66頃)一〇月一四日・書状)
- ② 独立した生計をいとなめず、他人の家に奉公などして生計をたてた貧しい者。
- [初出の実例]「地下住人の枠(カセモノ)」(出典:本福寺跡書(1560頃)生身御影様大津浜御著岸之事)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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