惑星科学(読み)わくせいかがく(その他表記)Planetary science

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「惑星科学」の意味・わかりやすい解説

惑星科学
わくせいかがく
Planetary science

地球の成立から現在にいたるまでの歴史を,太陽系の一惑星という観点から,ほかの惑星の生成過程との比較に基づいて理解しようとする研究分野。地球は水の存在とプレートテクトニクスによって,過去の地質現象が隠され,形成期の地球像を復元することは困難であるが,太陽系の他の惑星との比較研究によって地球の発達のさまざまな段階を類推することは可能である。アポロ計画による月面試料の入手や隕石の研究が惑星科学の進展拍車をかけたと考えられるが,コンピュータ・シミュレーション手法の発達によって,惑星形成期の物理条件の解明が進んだことも一因である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android