惘惘(読み)モウモウ

精選版 日本国語大辞典 「惘惘」の意味・読み・例文・類語

もう‐もうマウマウ【惘惘】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 気落ちしてぼんやりするさま。われを忘れるさま。あっけにとられるさま。ぼうぼう。
    1. [初出の実例]「惘惘(モウモウ)としたる浪子の顔を照せり」(出典:不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉下)

ぼう‐ぼうバウバウ【惘惘】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 気落ちしてぼんやりするさま。うっとりとしてわれを忘れるさま。あっけにとられるさま。もうもう。
    1. [初出の実例]「ほうほうとしてただあめやさめとぞ泣かれける」(出典:浄瑠璃・花屋(1634)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「惘惘」の読み・字形・画数・意味

【惘惘】もうもう(まうまう)

気をおとすさま。宋・軾〔安常に答ふる書、三首、一〕老甚だし。秋初決(かなら)ず當(まさ)に去ることを求むべし。未だ何(いづ)れの日に會見するかを知らず。書に臨んで惘惘、惟だ、時を以て自愛せよ。

字通「惘」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android